○○○は○○必要があったのか [1789 6/3ソワレ感想]
タイトルが伏字なのは思いっきりネタバレだからです。
まぁネタバレして困る人がこのブログにたどり着くとは思わないけど、いちおうね。
今は6/7(木)、1789ソワレに向かう電車内です。
また見てしまう前に前の感想をあげとこうということで、いわゆる自転車操業ですね。
6月は今までにないハイペースで記事を更新する予感がしてます。
という訳で、以下が1789 6/3ソワレの感想です。
この回は以前CATSに誘った友人と一緒です。
いつも通りiPhoneに書きなぐったメモ。
友人と一緒なのでいつもよりも書く時間が短く、あっさりめです。たぶん。
1789 6/3ソワレ 感想
【新歌舞伎座へ向かう電車内】
いよいよ大阪の革命my初日!!こっから革命通いの日々がはじまるぞーー!!!
今日はIちゃんと一緒なので、1789解説絵を描こうとぎりぎりまで、ほんとぎりぎりまで頑張ってたんだけど途中で泣く泣く断念。
フランス革命の流れイラストに留まってしまった…ほんとはキャスト相関図も描きあげたかった…。
せめて出来てる所まででも保存して持ってこりゃ良かったなぁ。
せっかく描いた部分も、ネットプリントじゃ画質が荒すぎて結局LINEで送るハメに。
はーしかし!もうすぐ!!ひさびさに!!ダントンに!!りおさんに!!!会える!!!!!
革命のためにネイルもばっちりです。
ひねりもないけど白フレンチにトリコロールストーン。
ばたばたしすぎてお昼ご飯食べ損ねたしイヤホン忘れたしなんなら充電器も忘れて残り41%とヤバいんだけど、革命が見られるならなんてこたないさ!
【終演後、帰りの電車にて】
Iちゃんと晩ごはん食べて語ってきた
彼女、確実に沼にはまりかけてるな。
あの感じだとまた見に行くかDVD買うかするだろうな。
りょんくんとさやかちゃん連呼かぁ。
同じもの見てても見事に「好き」が違うのが面白い。
てなわけで1789感想、改めて振り返って行きましょう。
今回はかーさやに真咲さん。
まず入って感じたこと。
ちかい!!!!!
座席数のわりに思った以上にこぢんまりした劇場で、始まる前からほんとわくわくしました。
今回はいわゆる桟敷席、右側の少し斜めになった席でした。
一段高くなってるのもあってほんと見やすかった!!
主役が変わるとこうも違うんだなぁ。
分かってたつもりだけど、やっぱり全然分かってなかった。
徹平くんのロナンが「革命」で、和樹さんのロナンは「恋」だっていう感想をTwitterで見かけて、自分で見る前はピンと来なかったけど、ああああ納得ってなった。
和樹さん、あれは恋する青年そのものだわ。
真面目で素直で少し初で不器用で無骨で、「二度と消せない」とか最高だった。
まったくなんて表情で歌うんだ。
切ない喜びに満ちたあの表情、オペラグラス越しにずきゅんときた(死語)。
あれは拷問の痛み+恋の痛みですわ。
徹平くんはあまりに透明感あってきらきらしてて非現実的だけど、和樹さんだと現実と地続きの感じがして、より身近に感じられる気がする。
いい意味で革命派の中で浮いてなくて、安心感があるし。
あとかーさやの声質の感じ相当好みだ。
身長差も声質も相性がほんといい気がする。
この組み合わせの音源や映像が残らないなんてもったいなすぎない?
ダブルキャストのこわいとこはこれだな。
この組み合わせはこんな雰囲気、じゃあ他はどうなんだろって気になったが最後、ずぶずぶ引き返せなくなるもの。
シャルロットは凛花ちゃん。悲しみの報いが伸びやかで素敵だったなぁ。
パレ・ロワイヤルで理生さんがぐるっとするとこが少し違ってた?
ハコが変われば芝居も変わるわけで、いくつか気づけたとこもあるけど、これは帝劇ももう少し見て違いを楽しみたかったなぁという気もする。
さて、理生さんですよ理生さん。
Iちゃんが一発でダントンのチャーム引いてて「ンなーーーーー」ってなりました。
ちなみにわたしは2つ買ってロナンとマリー。
前回のデムーランと合わせて被りが無いだけ良しとしよう。
理生さん、さすがの安定感。
もっと歌って…!!!
毎回言うと思う。
正直革命家の中じゃいちばん見せ場が少ない気がするのよね。
Hey haでも出てきて欲しいし、2幕にソロ曲が欲しい。
しかもサウンド打ち鳴らし系じゃなく、朗々と歌い上げる系のやつ。
今日のパレ・ロワイヤル、「新しい彼女を紹介するよ」のあとの「シャルロット」が艶っぽく囁く系だった。
はーかっこよ。
んでもって、ンなーーーーーのあとはお幸せに!ぼんにゅい!!だったかな。
上手側なのでデムーランのお辞儀もよく見えた。
さらに和樹ロナンに「女の方がほっとかないだろ!」って全身をぐるぐる指で指して、ロナンがそれを目で追ってくらっとしたのに「なに目回してるんだ」って突っ込むアドリブも。
なんだそれ、なごむかわいい。
ダンスほんと頑張ってるなぁ(何様)。
誰踊とかクランプとか、少しずれちゃってたとこもあったけど、あんだけ動けりゃすごいよ。
国王陛下の名の下に、理生さんを追って見ちゃった。
全力で戦ってて、汗と迫力がものすごい。
そして今日のサイラモナムるとこのダンソレちゃんメモ。
銃に棒突っ込んでしゅぽっとして、こんな感じでやってみってソレーヌに渡すダントン。
ソレーヌ、受け取ってぎこちなくしゅぽっとして、うまくできない~って感じでニコッ(ここめっっちゃ萌えた…!)。
そしてふと見上げてロナンプに気づいたソレーヌ、棒でダントンの二の腕辺りをつんつん。
見てあれなに?ってして、ダントンが2度見。
ソレーヌの耳に何か囁こうとして、ソレーヌが両手人差し指を耳に突っ込んで「あーあーきこえなーーい」ってしてた。
前回の「お兄ちゃんの彼女出現にイラつく妹」ではなく、もう少し優しく柔らかい印象というか。
嫉妬とかそういう感じじゃなく、ダンソレちゃんのただのいちゃつきだったごちそうさまです。
そして本日も圧倒的安定感の岡様ペイロール。
岡様もはやマイクいらないのでは。空気まで震える美声。
拷問のムチは今日もぴしっと綺麗に命中。
国王陛下の名の下に、かっこよすぎるひれ伏したい。
ほんの少しだけずれてたかな?
けど毎度あれほど全力で、あんなに命削ってて、本当にすごくかっこいい。
1789で完璧に岡様とソニンちゃんの沼が開けましたよ。
やっぱり迫力のある歌うまさん大好物。
デムーランとフェルゼンはやっぱり上手くなってる。
CDずっと聞いてるからほんとよくわかる。
こうなったらゆんロベも見たかったなぁ。
りょんロベ、悪くないし問答無用でかっこいいのだけど、やっぱり声のこもり方とかロックな発声とかが引っかかる。
でも、帝劇で見た時よりも歌詞が聞き取りやすかったし、アツく全力で生きていて、目を見張るほど美しかった。
誰踊はやっぱり反則。
かっこよすぎて意味わからん。
にんげんってふこうへいだ。
あと、真咲マリーが本当に素敵だった。
高音はより伸びやかに、所作はより優雅に、存在感はより大きくなってて、怖いくらいに美しい王妃そのものだった。
今回は1度見た余裕から少し広い視野で楽しめた。
リュシルのダンスとか前は見る余裕なかったもんなぁ。
リュシル、ダンスも上手いし歌声も綺麗だし、デムーランといると眼福そのものだ。
何度見てもたぶん、全てを懸けてとパレ・ロワイヤルとサイラは目が足りないと思うけど。
CDでずっと聞いてて、だからこそ生で聴くと「あ、こここんな感じなんだ」って気づくとこも多いんだけど、振り返ろうとするとCDのイメージが邪魔しちゃうのが勿体無い。
和樹さんまじかっこよかった。
和樹さんは初見じゃなくマタハリ見てるんだけど、マタハリは梅芸3階最後列だったのもあってかそこまで入り込めなくて、だからこそ今回の和樹さんへの「ウッ」って感じが半端なかった(伝われ)。
ふわって笑うとこ、何度かあるじゃん。
ほんとなんて顔で笑うんですか。
反則反則。
特に悲しみの報いの笑顔はだめだ。
あんな最期なのにそんなに穏やかなのってほんとに(こちらの)心臓にわるい。
暗転直前のあの笑顔、アカンであれは。
カテコ1回目はける時の袖口での「バッ」て感じの音ハメ挨拶も最強にかっこよかった。
和樹さんのロナンはほんと骨太で力強くて農民感ある。
パレ・ロワイヤルの手拍子出来てないのも確認したぞ!
なんだあのかわいさ…!
あんなに長身のイケメンなのにかわいいってどういうことだ。
エンタメカフェに当選してる事実に今更ながら震えとにやにやが止まらない。
ひゃー和樹さんと理生さんのトークが生で聞けるのか…!召されるかもな。
【後日】
さて、ここからタイトルのおはなし。
壮大なネタバレなのでいちおう注意。
1789でロナンは死ぬ必要があったのか。
これはIちゃんがずっと引っかかってたとこですね。
彼女、りょんロベにずっきゅんとやられて、聡明な子なのに「はぁぁやばい」と「うわぁぁ…」と「無理ほんと無理」しか語彙が無くなっててなかなか面白かったのだけど。
自分でも小説とか書く子なので、いつも物語の整合性について気になるのだそう。
で、ロナンが死ぬ意味がわからないと。
オランプが王妃の側に残るなら悲劇になるのもわかるけど、自由になってロナンの方に来たならあとはハッピーエンドしか残ってないじゃないか。
あそこで死ぬ意味がわからない。
死んでも死ななくても革命は成功だし、それなら死ななくてもいいじゃないかと。
そんなことを「はーやばい」と「無理」の合間に延々と言ってました。
んで、私なりに考えてみたのだけど。
私はあそこでロナンが死ぬ意味は大いにあったと思う。
死ぬ意味があった、そう言って良いのかわからないけど、物語だし許して欲しい。
あそこでロナンが死んでしまったからこそ、ラストの悲しみの報いがより引き立つと私は思う。
大きな枠で見たら「成功体験」なフランス革命。
でもそこには、何ひとつ代償がなかったわけじゃない。
「歴史の波間に浮かんで消えてゆく」「ひとつひとつの命の叫ぶ声が」
「響きあい重なって」
「明日の歴史つくる」
まさにこの通りなんだ。
歴史は本当に大まかな記述しか残らなくて、その合間には名も知れず散っていったたくさんの人たちがいて、それが積み重なって今の世の中が形成されているんだ。
ロナンはその象徴だし、ペイロール様やラマールもまたその象徴だと思う。
そこに居たかもしれない、名前の残っていない人々。
歴史の記述には残らないけど、それぞれの信念のもとに生き抜いた人々。
そういった存在を描いているからこそ、1789はただの史実を描いたミュージカルではなく、今の社会に生きる私たちに訴えかけるメッセージ性を持つミュージカルになってるのだと思う。
ロナンは自由な時代に生きられなかった。
じゃあ、ロナンがオランプに言った、「次の時代を生き抜くんだ」、果たしてその次の時代ってどうだった?
ほんとに自由な時代だった??
(ここで6月暴動がよぎりウッとくるレミゼおたく)
だから、ロナンの死には意味がある。
私はそう思うのです。
あの時代よりは確実に自由だけど、じゃあそれが平和や幸せに直結してるかというとそうじゃないよね。
人権宣言でうたわれた内容が守られたら「自由」で「幸せ」なわけじゃないもんね。
そんな感じで、ハッピーエンドじゃないからこそ、「歴史」と「今」が繋がれてより面白いんだと思います。
以上!
もうすぐ新歌舞伎座着くぞー
4列目どセンターなので息ができるか不安だけど、めいっぱいたのしんできます!!