人類の創造的才能を表す傑作
ふしぎね、私の人生がはじまった、そんな感じ♪
あ、ちゃんとこれ↑脳内で歌ってくれました?
そんなわけで、ようやくレミゼについてのブログが書けるようになりました。
色々理由はあるんですけど、最大の理由はやっぱりアレかな。
りおさんが、ほんとうに、ほんとうのほんとうに、レミゼのジャベールをやってた…!!!
その衝撃を受け止めきるのにこんなにも時間を要してしまったというわけです。
頭では分かっていたつもりだけど、やっぱり劇場で見るのは全くの別物で、観劇中も終わってからも
「わ~~~!!!わ~~~~~~!?!?!?わああああああああああああああああああ」って感情が
脳内を渦巻いてて、きちんとまとまって振り返る心の冷静さを失ってたんですね。
というわけで改めて!4月20日ソワレ、レミゼmy初日行ってきましたよ!
もう結構前になっちゃったけど!!
これからつらつら感想を振り返っていこうと思います。
2019年4月20日土曜日、天気は晴れ。
春の陽気が清々しい、それはそれは気持ちいい日でした。
この日はせっかく東京行くのでソワレ前に原宿と新宿でショッピングを敢行。
待ちに待ったレミゼの観劇がはじまる、そんな期待から、本当にヤバめのテンションで1日を過ごしていました。
だってそりゃテンションも上がりますよ。
前回、2017年レミゼが私のミュ沼の入り口だったのですが、その時はなんせ「推し」がいない状態だったので。
それでもレミゼの魅力にはまり、1回じゃ満足できず2回3回と増やし、その3回目が運命の日となったのです。
理生アンジョと海宝マリウスと島田ガブでずどーんどごーんとなったわけですね。
その経緯は何度か書いたので割愛しますが。(はじまりはこれ→★。)
あの日から私の人生はしあわせな方向に狂い始め、帝劇への日帰り遠征も当然のように決行したわけですね。
そんな感じで、行きたいお店にも行き、買いたいものも無事に買えて、最高にほっこほこの気分で帝劇に向かいました。
いつもみたいに、iPhone内のフレッシュなメモとともに、my初日兼理生さんジャベール初日の感想を振り返っていきますね。
とくに前半、相当語彙力低めです(笑)
4/20 レミゼソワレ感想
[到着後、ロビーにて]
帝劇向かって歩いてる時にめっちゃ小顔の美人とすれ違った。
唯月ふうかちゃんでした。なんてかわいいんだ。
2017レミは昆ちゃんエポ固定になっちゃったけど今回はバラける(むしろ昆ちゃんが少ない)感じになってる。
ふうかエポも楽しみ~。
[幕間]
は~~~~~~~~~~~
は~~~~~~~~~~~~~~~
なんかもう、ね!
言葉にならない……!!
は~~~~
待ちに待ちすぎて最初のチューニングからのジャジャーン♪ジャッジャジャーン♪で既に泣きそうになる奴(笑)
やっぱレミゼのオーケストラ最高ですわ。
からの理生さんの背中が見えた時点ででもうだめ(はやい)。
思わず「ひっ」ってなった。
で、「奴をここへ呼べ24653」でなんかもう無理…!!ってなって。
私、観劇中はあまり感情を表に出さずに淡々と見るタイプなんだけど、今回ばかりはムリ!
ひっってなりますよこんなん!!無理!!!おもわずのけぞったよ!!
ああ、本当に、ほんとうのほんとうにジャベールなんだなって。
なんてことだろう。
あのジャベールを、あのジャベールを理生さんがやるなんて。
あああなんてことだろう…!
りおさんかおこわい。
とくに「あいつがジャンバルジャン♪」の笑顔狂気に満ちすぎてこわくない??は??
そして当たり前なんだけど。みんなおそろしく歌上手い。
海宝マリウスと昆エポちゃんは最高オブ最高。
上山アンジョはテナーなんだね。思ってたのと違う声質。
まゆコゼちゃん溌剌つおい。強いコゼットとても好き。
シュガーさんのロングトーンまじで美しい。しかもちゃんとやさぐれてて力強い。
二宮ファンテ正直あれ?って感じだったけど最期のとこは泣きそうになった。
駒田テナの安定感さすがそしてほのかマダム良い…!
演じてる中の人が気になってあらすじがそっちのけなのがもどかしい。
何も知らずに見たあの頃、推しがいないあの頃のぴゅあさには戻れないんだな。
でもわたしはしあわせだ。理生さんのジャベールを今まさに堪能してるのだから。
スターズの正義と狂気こわかったほんとこわかった。
ぶちこむぞ~♪のとこ、帝劇が震えた。虚言ではなくまじで。
空気がビリビリと。
ああ、ほんとうにジャベールなんだ…
ほんとのほんとにほんとなんだ……
でもね、アンジョルラスが出る度に重ね合わせちゃう私を許して欲しい。
なんせ私の出発点はあそこだったのだから。
[終演後、新幹線にて]
無事に新幹線も乗れたので色々振り返ろうと思うのだけど、なかなかうまくまとまらないや。
とりあえず今日って新キャストの方いました??ってくらいシュガーさんも理生さんも馴染みすぎてた…すごい。
あとバリケードの理生さんの所作がプロすぎて「昔は俺も戦った」感満載だったなぁ。
なんかとっても複雑な思いで見てしまった。うううアンジョ…。
そして海宝マリウスのカフェソングは泣く以外の選択肢がないのがずるい。
なんて心を抉るんだろう…なんかもう辛すぎるね…。
海宝さんは17レミゼとこないだのイヴサンローランでも本当に美声でうまいなぁと思ったんだけど。
なんかもうその次元を超えてる。好き。うん好き。
前後するけど、シュガーさんバルジャンの彼を帰しても天に届くような美声でごりっごりに涙腺にきたなぁ。
歌声に乗せるからこそより届くような、そんな魂が届くような感情表現を伴う歌い方をする人はとにかく好きです。
理生さんとか海宝さんとか、あとレミゼじゃないけどソニンちゃんとか望海さんとか、その辺の上手さが本当に好き。
そして理生ジャベについては…うんまだ言葉がまとまらない。
自殺のとこの乱れた髪、見開いた目、剥き出しの感情、とにかくあああ……って感じ。
つらいね。ほんとうにつらい人生。
あと個人的にはエピローグにジャベールがいないのが辛すぎる。
彼にも救いを、彼にこそ救いをと願わずにはいられない。
理生さんの存在感はやっぱり圧倒的だった。もちろん贔屓目だけど、それでも凄かった。
レミゼって歌うましかいないじゃん。
でもその中でもあの方面の歌声の強さとかイっちゃってる感じのヤバさは目を見張るものがある。
ジャベールのバルジャンへの執着心が強すぎて、ところどころすごい目ヂカラで笑ってるのが怖すぎるね。
なんという狂気。なんという信念の強さ。
視野が狭すぎて真っ直ぐすぎて、だからこそ自分を追い詰めてしまって、なんかもうほんと辛い役だな。
今年は海宝マリウスの回が多いのだけど、やっぱりただただ上手いなぁと。
でも決して落ち着いてるとか安定感とかではなく、ひたすら儚くて脆くて危ういマリウス。
彼が生き残り、幸せに生きる、その意味を考えさせられるようなマリウス。
なんか2017年に見たときと印象が違う気がするのだけどこんな感じのマリウスだったっけ?
あの時はなんで失敗するかわからなかったのに、今回は本当に揺らぎまくってて儚かった。
海宝さん、苦悩に満ちた姿さえ美しすぎるなぁ。
死んだガブローシュに向ける眼差しとか、ファイナルアタックのやけくそっぷりとか、なんかもう辛すぎて。
ああマリウスもっと自分を大事にして。生きて。そう声をかけたくなる。
とりあえず2幕の涙腺ポイントはDWMとBHHとガブローシュと大八車とturningとカフェソングとエピローグですね。
多い。仕方ない。それがレミゼ。
自殺のとこは涙腺というよりもなんかもうひたすら「ああああああああ……」って感じで。カムバック私の語彙。
この作品を、初めて生で観る人を羨ましく思う。
中の人に注目するんじゃなくて全体のストーリーを追う見方って、回を重ねるほど難しくなってくるから。
1幕ではそんなことを考えたりもしたんだけど、2幕ではそんなの吹っ飛んだ。
やっぱりレミゼは重い。
そして、素晴らしい。
現代の、いろいろな自由を勝ち得ているかに見えてやっぱり生きにくい世の中。
確実に進歩した部分もあるのだけど、今でも苦しみは続いていて、沢山のミゼラブルが存在する。
そんな自分の身近な世界についても改めて考えたくなる。
というか、考えざるを得ない。
私はどうなんだろう。
2幕で立ち上がらない市民を責めたくなるが、私は何か起こった時に立ち上がる勇気を持っているんだろうか。
どうせ他人事、いつも同じ繰り返し、そう思って諦めてしまってはいないだろうか。
アンジョルラスや学生たちが求めた自由な世界はこんな姿だったんだろうか。
こんな風に、レミゼを観劇した後はふとした瞬間にいろいろ考えてしまう。
自由について、貧困について、欲について、信念について、宗教について。
だから傑作なのだと思うし、だからこれほど長く続いているのだと思う。
あの物語は決して過去の作られた世界の話ではなく、現代の我々にそのまま通じる話なのだから。
観てるだけでも疲労感けっこうあるのに、やる側ってすごいなぁ。
理生さんが役と自分を重ねすぎす最後まで乗り切れるよう祈ってる。
じゃないとつらすぎる。
こんな感じで、やっぱりレミゼは凄かったです。
1789みたいなノリで何度も観れるもんじゃないなぁと。や、あれも好きですけど。
やっぱりなんか重みというか厚みが違う。
観る側にも覚悟が求められるし、本当に色々なことを考えさせられる。
思えばこのブログも2017年のレミゼを機に活発になったんです。
その時考えたこと、感じたこと、それをきちんと書き留めておきたいと思ったから。
それはきっと後で読み返したときに自分の財産になると直感したから。
今回、ふと思ったもう一つのこと。
それは、この物語を本当に観てほしいのは、今劇場に来ている人たちじゃないのかもしれないなぁということです。
ミュージカルもスケートも、他にも当てはまるだろうけど、「芸術」って残念ながら本当に狭い世界の人しか堪能できない。
お金があって、時間の余裕を作ることができて、チケット情報にアクセスできる人。
それってきっと一握りですよね。
「行きたくてもお金が無い」「そもそも行く時間が無い」「行こうと思ったらすでに売り切れてた」。
そんな声ってよく耳にするし、私の身近な人もそう言っています。
とくに若者や、仕事・育児・家事etcに追われている人って、本当に芸術鑑賞をする余裕がない。
でも、レミゼを観て、あの世界から生きる希望や未来について考えてほしいのは、本来はそういう人達なわけで。
ミゼラブルな、苦しんでいる人々にこそ届いてほしい物語なのに、現状ではそこが程遠くなってしまっているんですね。
芸術って本体もっと門戸が広いものであってしかるべきだと思うんです。
でも実際にはそうじゃない。
ハビタスという概念があるけど、結局財産のある人ほど高い水準の教育を受けられ、高度な文化を享受できるのが現状。
それじゃいつまでたっても溝は深まる一方だなぁと思います。
学生団体さんとかって本当に羨ましいし、ああいうのをもっと一般の人も享受できるようにならないかな。
どうやったら実現できるかわからないけど、そんなことをふと思いました。
まぁ複数回観に行く私が言っても説得力ないですね。
正直いろいろカツカツなんですが、それでも観に行けるだけで幸せだなぁと思ってます。
私の今年のレミゼはまだまだ始まったばかりです。
1人で行く日もあれば、両親と行く日もあるし、友達を連れて行く日もある。
その時々できっと感じることは違うと思うので、これからもその感情を大切に書き留めていきたいですね。
目標は感想を溜めないこと!がんばる!!
とか言いつつ既にMAとかロミジュリとかの感想が溜まってるので、それもはやく表に出したいなぁ。
あ、ちなみに今回のタイトルは世界遺産の認定基準から来ています。
世界遺産って(i)~(x)まで10個ある基準のうち1つ以上を満たしてるのが条件なんだけど、その1番目に来るのがこの基準。
この基準のみで登録されてるのはインドのタージ・マハルとかオーストラリアのシドニー・オペラハウスとかですね。
まぁ平たく言うと「とにかくすごいぞ」っていう遺産です。
レミゼを観てふっと感じたのがそのイメージだったので拝借しました。
やっぱり傑作です。すごいぞレミゼ。